当院での治療の流れは以下の通りになります。
自由診療のため、保険やこども医療費助成制度等は使えません。

点眼薬は1本2500円(税込)で診察料金は1000円(税込)となります。
詳しくは医師にお尋ねください。

近視とは、近くのものは良く見えるが、遠くのものは、ぼやけて見える眼の状態を言います。

この時の「遠く」と言うのが3m以上の距離はぼやけるという方もおられたら、
30cm以上の距離はぼやけるという方もおられます。これは近視の度数の差によって変わります。

日常生活では遠方が見えにくいと不自由であり、近視は眼鏡やコンタクトレンズで矯正する他、
LASIK(レーシック)などでの治療も行われています。

低濃度アトロピン点眼薬は、小児期の近視の進行を軽減させることを目的に
アトロピンを0.01%配合させた点眼薬です。
シンガポール国立眼科センターの研究に基づいて開発されています。

※日本でも7大学(旭川医科大学、大阪大学、川崎医科大学、京都府立医科大学、
 慶応大学、筑波大学、日本医科大学)にて臨床研究が始まりました。
 当院の目薬も国内臨床研究と同じ目薬を使用しています。


低濃度アトロピン点眼薬は、近視の進行を遅らせる(眼軸長の進展を抑制する)という点で
統計的にも臨床的にも有意義な効果が確認されている唯一の治療法です。

近視の進行が完全に止まるわけではありませんが、少なくとも2年間継続して使用することで
何もしない方と比べ
近視の進行を軽減できたという報告を基にしています。

日本人はライフスタイルがタブレットやスマホの普及により、近方視をする時間が長くなり、
より長時間、ピントを近方で固定してしまうため、近視がより進みやすい状況にあります。

最近の研究で近視は「調節ラグ」と言う、周辺部の見え方がぼやけることにより
眼軸(眼の長さ)が長くなる状態により、近視が進行すると言われています。

寝ている間に、特殊なハードコンタクトレンズをつけて角膜の形状を変化させ、
近視を矯正する治療法です。翌朝レンズを外すと、角膜が変形し、裸眼で見える
ようになっています。スポーツを する方、めがねをかけたくない方に向いています。

裸眼で見えていても、近視が治っているわけではないので、治療を中止すると
元の視力にもどります。オルソケラトロジーで近視は治りませんが、
近視の進行を遅らせる効果がありますので、ご両親が強度近視のお子様におすすめです。

オルソケラトロジー治療は、健康保険の適応外でレンズや定期検査費用は自費となります。

オルソケラトロジー治療は、近視の度数や乱視の有無などによって、向き不向きが
ありますので、治療前に適応検査(自費5,000円)が必要です。  

オルソケラトロジー治療について、もっと
詳しく知りたい患者様は、医師・スタッフに気軽におたずね下さい。

オルソケラトロジー治療は、自費診療です。健康保険は使えません。

⦁ 適応検査(5,000円)
オルソケラトロジー治療に向いているかどうかを調べる検査です。

⦁ トライアル(お試し)
オルソケラトロジー治療の適応があれば、実際にレンズをつけてお試し(約1週間)
していただけます。レンズの保証金として、両目30,000円(税込)片目15,000円をお預かりします。
本治療に進む場合、お試し費用はレンズ代に補填します。

・本治療
お試し後、治療効果にご満足いただけましたら、レンズを購入しオルソケラトロジー治療を開始します。
レンズ代+1年間の定期診察代 片眼 10万円 両眼 16万円
⦁ 2年目以降 定期診察1年4回 2万円(5回目以降1回 5,000円)
⦁ レンズの作りかえ 片眼 40,000円 両眼 70,000円

その他
⦁ 適応検査は約1時間、レンズ合わせとつけ外しの練習に約1時間かかります。
⦁ ケア用品代が別途必要です。
⦁ 2年目以降の検査・診察代は1年4回で2万円(5回目以降1回5,000円)です。
⦁ レンズの交換時期は、近視の進行具合やレンズ状態にもよりますが、約2年です。
⦁ オルソケラトロジー治療は、医療費控除の対象となります。
⦁ 治療は当院のみで、他の施設で引き継ぐことはできません。(返金制度なし)